Case 導入事例
石川県七尾市 徳田地区コミュニティセンター
石川県七尾市の徳田地区コミュニティセンターに、太陽熱給湯システム「ReTerra」が導入されました。同じ七尾市内の能登島地区コミュニティセンターに続く今回の導入は、地域住民が日常的に利用する公共施設に「使いながら備える防災」を根づかせる取り組みの広がりを示すものです。平常時は太陽熱を活かした給湯設備として、そして災害時には生活用水を確保する地域防災拠点として、徳田地区の暮らしを支えます。
徳田地区コミュニティセンター 施設概要
徳田地区コミュニティセンターは、石川県七尾市徳田地区にある地域コミュニティ施設です。地域住民の交流の場として日常的に利用される一方、公共施設として、災害発生時には地域の避難所・防災拠点としての役割も担っています。
| 施設名 | 徳田地区コミュニティセンター |
|---|---|
| 所在地 | 石川県七尾市(徳田地区) |
| 用途 | 地域コミュニティ施設/防災拠点 |
| 既存熱源 | LPガス(既存給湯器と併用) |
| ReTerra設置形態 | 後付け設置(既存LPガス給湯器と併用) |
| 集熱面積 | 4.18㎡ |
| タンク容量 | 200L |
| 設置台数 | 1台 |
| 屋根種類 | 屋上(陸屋根) |
| 集熱器固定方法 | 陸屋根架台(南向き設置) |
| 配管長さ | 25m |
| 工事期間 | 2日 |
| 設置年月 | 2026年7月 |
導入の背景 ─ 復旧から復興へ、広がる支援の輪
2024年の能登半島地震から時間が経過する中、石川県七尾市では復旧にとどまらない長期的な復興支援のかたちが求められてきました。今回の徳田地区コミュニティセンターへのReTerra導入は、能登島地区コミュニティセンターに続く取り組みであり、七尾市内の公共施設に「平常時も災害時も役立つ設備」を広げていく動きのひとつです。
徳田地区コミュニティセンターは、地域住民が日常的に利用する交流拠点であると同時に、災害発生時には地域の避難所・防災拠点としても機能する施設です。屋上(陸屋根)という設置環境の中で、日々使いながら災害への備えにもなる設備が必要とされていました。
こうした背景のもと、太陽熱給湯システム「ReTerra」の導入が決定しました。屋上に架台を設置してパネルを南向きに固定し、既存のLPガス給湯器と併用する形で運用することで、平常時の光熱費負担を抑えながら、災害時にはタンク内の200Lを生活用水として活用できる体制を整えています。
ReTerraが選ばれた理由
✅ 平常時から毎日使える設備
地域住民が日常的に利用する施設だからこそ、「災害時だけの備え」ではなく、毎日の給湯に活かせる点が評価されました。
✅ 災害時200Lの生活用水
タンク内の200Lは、災害時に生活用水として活用できる備えになります。
✅ 屋上(陸屋根)にも設置可能
陸屋根専用の架台を用いることで、瓦屋根とは異なる建物形状にも柔軟に対応できます。
✅ 再生可能エネルギーの活用
太陽エネルギーの活用は、公共施設としての環境配慮の姿勢にもつながります。
施工の様子
工事は屋上(陸屋根)に専用架台を設置し、南向きにパネルを固定する形で行われました。配管長さは25mに及び、既存のLPガス給湯器と併用する後付け設置により、工事期間は2日で完了しました。
平常時と災害時、それぞれの活用方法
☀ 平常時
・館内利用者向けの給湯
・清掃や調理での湯利用
・地域行事開催時の給湯対応
🚨 災害時
・生活用水としての活用
・衛生確保のための給湯
・地域避難所としての支援機能
寄贈から設置までの歩み
徳田地区コミュニティセンターへのReTerra導入は、能登島地区コミュニティセンターに続く、七尾市への支援の広がりの中で実現しました。以下は、寄贈が決定するまでの経緯です。
関係者コメント
七尾市長 茶谷 義隆 様
このたびは、能登復興支援として太陽熱給湯システム「ReTerra」をご寄贈いただき、心より感謝申し上げます。復興にはまだ時間を要しますが、多くの皆さまからの支援によって新たなつながりが生まれ、それは七尾市にとって大きな財産となっています。今回のご寄贈も、岡崎商工会議所、七尾商工会議所をはじめとする皆さまとのご縁があって実現したものです。今後も企業との連携を深めながら、地域の安心・安全につながるまちづくりを進めてまいります。
徳田地区まちづくり協議会 事務局長 法京 廣照 様
徳田地区コミュニティセンターでは、女性団体による料理教室や地域の集まりなどで日常的にお湯を使用しています。これまでは給湯をすべてガスでまかなっていましたが、ReTerraの導入後は太陽熱を利用できるようになり、ガス代の削減につながっています。また、当施設は七尾市の指定避難所でもあるため、災害時には生活用水や給湯設備として活用できることも地域にとって大きな安心です。平常時にも非常時にも役立つ設備として、大切に活用していきたいと思います。
マルヤス工業株式会社 常務執行役員 鳥居 真吾
実際に徳田地区コミュニティセンターを訪れ、地域の皆さまに利用されている様子を拝見し、ReTerraが日常の暮らしに役立っていることを大変嬉しく感じました。光熱費の削減だけでなく、災害時には約200Lの生活用水を確保できる設備として、地域の安心につながることを願っています。これからも地域に寄り添いながら、「お湯を気にしない毎日」と「使いながら備える防災」の実現に貢献してまいります。
※補助金制度・自治体の支援制度に関する内容は変更される場合があります。最新情報は七尾市または関係機関へご確認ください。
まとめ
石川県七尾市の徳田地区コミュニティセンターへのReTerra導入は、平常時の光熱費削減(年間約12,000円と推定)にとどまらず、災害時には約200Lの生活用水を確保できる地域防災拠点としての価値を持つ、太陽熱給湯システムならではの導入事例です。あわせて、年間約146kgのCO₂排出削減にも貢献しています。
このReTerraコミュニティセンター導入事例は、能登島地区コミュニティセンターに続く七尾市内2件目の導入として、「復旧から復興へ」という地域の歩みに寄り添い、平常時と災害時の双方で地域を支える新しい防災設備の事例として、今後の自治体や公共施設への導入モデルとなることを目指しています。