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停電してもお湯が使える?「消費電力70W」とポータブル電源が変える防災の常識
「停電したら、お湯はどうなるの?」——災害を経験した方も、これから備えたい方も、一度は考えたことがあるはずです。2026年5月発売の雑誌「日本が誇るビジネス大賞」でも取り上げられたReTerraの「消費電力約70W」という数字は、この問いへの一つの答えです。市販のポータブル電源で動き続けるReTerraが、停電時の給湯をどう変えるのか——具体的にご説明します。
雑誌でも話題。「使いながら備える防災」という新しい考え方
「防災グッズを揃えておく」という発想から、一歩進んだ考え方が広まっています。それが「使いながら備える防災」という考え方です。
非常食や備蓄水は、使わなければ定期的に買い替えが必要です。懐中電灯は電池が切れていて、いざというときに使えなかったという話も珍しくありません。日常の中で使い続けながら、同時に災害への備えにもなっている——そういう「二役」を果たすものこそが、本当の意味で暮らしに根付く防災です。
2026年5月発売の雑誌「日本が誇るビジネス大賞」では、ReTerraがまさにこの「使いながら備える防災として注目」という切り口で紹介されました。毎日お湯を沸かすという日常の行為が、そのまま災害時の水の備えになっている——その仕組みを、これから詳しく解説します。
「2026年度版 日本が誇るビジネス大賞」(2026年5月7日発売)にてReTerraが「使いながら備える防災として注目」として紹介されました。ライター播磨杏氏が取材・執筆。
わずか70W。なぜReTerraはポータブル電源で動かせるのか?
ReTerraの消費電力は約70Wです。この数字がどれほど小さいか、身近な家電と比べてみましょう。
消費電力の比較(目安)
※各値は目安。機種・使用状況により異なります
ReTerraの消費電力はノートパソコンとほぼ同程度です。エコキュートの約1,500Wと比べると、約20分の1以下という極めて低い水準です。
なぜこれほど低電力で動くのか。それはReTerraが電気でお湯を「沸かす」のではなく、太陽の熱エネルギーを集めてタンクに「運ぶ」ためだけに電気を使っているからです。熱媒体をDCポンプで循環させる——その動力だけが消費電力の正体です。加熱のエネルギーは太陽が賄うため、電力はポンプを回すわずかな力で足ります。
市販のポータブル電源(例:容量1,000Wh)でReTerraを動かした場合、理論上は約14時間以上の連続運転が可能です。晴れた日であれば太陽がお湯を温め続け、ポータブル電源はポンプを動かすだけ。停電が続く中でも、太陽さえ出ていればお湯の供給が維持できます。
「ポータブル電源を買っても、何に使えばいいかわからない」という方も多いと思います。ReTerraとポータブル電源の組み合わせは、その答えの一つです。キャンプや車中泊に使うだけでなく、いざというときの給湯ライフラインとして機能させることができます。
断水時に200Lの清潔な水を確保できる「タンクユニットHS-200Aの秘密」
停電への備えとともに、災害時にもう一つ深刻な問題があります。それが断水です。大規模地震では断水が数日から数週間続くことがあり、飲料水の確保と並んで、生活用水(トイレ・洗濯・清拭など)の確保が切実な課題になります。
ReTerraのタンクユニット「HS-200A」には、200リットルのお湯が常時蓄えられています。このタンクがそのまま生活用水の備蓄として機能します。
HS-200Aの仕様と防災上の強み
HS-200Aはステンレス鋼板製のタンクユニットで、最高貯湯温度は80℃。熱媒体にはプロピレングリコール水溶液(低毒性・不凍液)を使用しており、安全性にも配慮した設計です。膨張タンクを内蔵し、減圧弁(300kPa)・安全弁(340kPa)も備えています。
重要なのは、このタンクに蓄えられたお湯が日常的に使われ、毎日更新されているという点です。備蓄水のように「何年も使わずにいる」のではなく、毎日お風呂やシャワー・洗い物に使いながら、太陽熱で翌日分が補充される——この循環が「清潔な水の常時備蓄」を可能にします。
タンク容量:200L / 素材:ステンレス鋼板
最高貯湯温度:80℃(スケール・雑菌の繁殖を抑制)
減圧弁300kPa・安全弁340kPa・膨張タンク内蔵
熱媒体:プロピレングリコール水溶液(低毒性)
IoT監視:ReTerra LINKによる24時間自動監視対応
▶ 動画でわかる:ReTerraの仕組み
4人家族で約16日分。もしもの時の「安心」を屋根の上に載せる
200リットルという量を、生活用水として換算してみます。飲料水として1人1日2リットルを確保するとして、4人家族では1日8リットル。しかし実際の生活用水(トイレ・洗顔・歯磨き・清拭など)を含めると、最低限の生活維持に必要な水は1人1日あたり約3リットル程度とされています。
200Lを4人で割ると、1人あたり50リットル。1日3リットル換算で約16日分、飲料水以外の用途を含めた最低ラインとしては十分な量です。さらに日当たりの良い日が続けば、昼間に太陽熱で補充が進みます。
「何もしない備え」が、一番続く備え
防災備蓄の難しさは、「続けること」にあります。ローリングストック(備蓄の定期的な入れ替え)は理想ですが、実際には面倒でいつの間にか賞味期限が切れていた、というケースも多いものです。
ReTerraのタンクは、何もしなくても毎日200リットルが使われ、補充されます。備蓄の管理が不要で、常に最新の清潔なお湯が蓄えられています。これが「使いながら備える」という言葉の本当の意味です。
停電時はポータブル電源でポンプを動かし、断水時はタンクのお湯を生活用水として使う。この2つが揃うことで、ReTerraは電気とガスと水道が同時に止まるという最悪のシナリオにも、静かに備え続けます。
停電発生:市販のポータブル電源(約70W)に切り替えてDCポンプを継続運転
断水発生:タンクの200Lを生活用水(清拭・トイレ・洗面)として活用
翌日以降:晴れていれば太陽熱でタンクが補充され続ける
ガス停止:太陽熱のみでの給湯に切り替わり、ガスに頼らず継続
「屋根の上に安心を載せる」——ReTerraの集熱パネルは、晴れた日も曇った日も、毎日静かに太陽の熱を集めながら、家族の「もしも」を準備し続けています。
出典:2026年度版 日本が誇るビジネス大賞(2026年5月7日発売)、ReTerra製品仕様書