column お役立ちコラム
2024.08.02
お風呂の適正温度は?
普段お風呂の温度をあまり気にしていない方は多いかもしれませんが、適温には個人差があり、年齢や季節にも左右されます。また、健康効果、とくに自律神経に与える影響は湯温によって大きく異なり、就寝前の入浴は睡眠の質にまで関係してきます。お風呂の温度と健康効果の関係、深い睡眠を導く入浴方法などを解説しますので、ぜひ温度を気にしながら入浴して、疲労回復に役立ててください。
目次
お風呂の温度は何度にすべき?快適に入浴できる温度とは
快適に入浴できる温度の設定は、個人差や気温、体調により異なります。日本人は一般的に40℃~42℃くらいに設定していますが、平熱から+2~3℃がぬるめ、+5~6℃が熱めと感じるため、平熱を基準に適温を見つけることが重要です。
- 季節によって変わる快適な温度
- 夏: ぬるめの38~39℃が快適
- 冬: 体が冷えているため、42℃くらいが好ましいが、急激な温度差に注意
- 年齢による違い
- 子ども: ぬるめの湯が適している
- 高齢者: 熱さを感じにくいため、40℃くらいが望ましい
お湯の温度による効果の違い、注意点とは
お湯の温度によって得られる効果や注意点を以下にまとめます。
- ぬる湯・微温浴(37~39℃)
- 効果: 副交感神経が刺激され、リラックス効果、血圧低下、ストレス緩和、疲労回復
- 入浴時間: 15分以上が理想
- 中温浴(40~41℃)
- 効果: 適度な温熱作用で血流促進、リラックス効果
- 入浴時間: 10~15分が目安
- あつ湯・高温浴(42℃以上)
- 効果: 交感神経が刺激され、目覚めや活動性向上
- 注意: 体への負担が大きいため、短時間(5分程度)にとどめる
- 注意点
- 43℃以上の高温浴は体への負担が大きく、日常的には避けるべき
- ヒートショック防止のため、特に寒い季節は脱衣所を暖める、ぬるめの湯にする、かけ湯で体を慣らすなどの対策が必要
睡眠の質を高める・疲労回復を促すなど、実践的で役立つ入浴方法の紹介
- 質の良い睡眠のための入浴方法
- タイミング: 就寝1時間半前が理想
- 温度: 40℃程度のぬる湯に10分程度浸かる
- 工夫: 入浴後は明るい光を避け、リラックスして過ごす
- 疲労回復に効果的な交互浴
- 方法: 湯船で温まり(42℃以下)、冷水シャワー(30℃程度)を数回繰り返す
- 効果: 血流促進、疲労回復
- 節約しながらの入浴方法
- お風呂はこまめに蓋をして保温
- 追い炊き機能を利用し、数日同じお湯を使う
- シャワーを使わず、浴槽のお湯で体を洗い流す
温度に配慮して入浴し、自律神経のコントロールや疲労回復に役立てよう
毎日の入浴にお湯の温度を意識することで、健康効果がさらに期待できます。朝は42℃以上の熱めのお湯で交感神経を刺激し、活動的に。就寝前には40℃程度のぬる湯で副交感神経を刺激し、リラックスして深い睡眠を得ましょう。また、運動後や疲労が溜まった日には交互浴やぬる湯でのリラックス入浴を試してみてください。
ぜひ、適温を意識した入浴で自律神経のコントロールや疲労回復に役立ててください。