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column お役立ちコラム

2025.06.20

太陽熱温水器と太陽光発電の賢い組み合わせで、エネルギー自給自足の家へ

家と太陽の画像

光熱費の高騰が続く中、「エネルギー自給自足」の暮らしに注目が集まっています。その中心となるのが、太陽の恵みを活用する「太陽光発電」と「太陽熱温水器」です。

「どちらか一つを導入すれば十分では?」「両方を組み合わせるメリットって何?」

このような疑問をお持ちの方も多いかもしれません。実は、この二つのシステムを賢く組み合わせることで、単体導入よりもはるかに効率的で経済的な「エネルギー自給自足の家」を実現できるのです。

本記事では、太陽光発電と太陽熱温水器の組み合わせで得られる相乗効果と、太陽熱給湯システム「ReTerra」がその効果をどのように最大化するかを詳しく解説します。

太陽光発電と太陽熱温水器、それぞれの役割を理解する

まずは、それぞれのシステムがどのような仕組みで動作し、どのような役割を担っているかを詳しく確認しましょう。

太陽光発電:クリーンな電気を創る

太陽光発電_パネル

太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを太陽電池パネル(ソーラーパネル)で直接電気に変換する技術です。屋根の上に設置されたパネルが太陽光を受けることで、化石燃料を使わずにクリーンな電気を生み出します。

主な役割と特徴:

  • 家庭で使用する電気(照明、テレビ、冷蔵庫、エアコンなど)をまかなう
  • 余った電気は電力会社に売電することで収入を得ることも可能
  • 停電時でも自立運転機能付きのシステムなら電気を使用できる

メリット:

  • 電気代の大幅削減が期待できる
  • 売電収入により投資回収が可能
  • CO2を排出しないクリーンエネルギー
  • 災害時の非常用電源として活用可能
  • 国や自治体の補助金制度が充実

デメリット:

  • 夜間や雨天・曇天時は発電量が大幅に減少
  • 初期投資費用が比較的高額
  • 屋根の方角や勾配によって発電効率が左右される
  • 定期的なメンテナンスが必要

太陽熱温水器:効率的にお湯を創る

太陽熱温水器 ReTerra ソーラーシステム 平板式

太陽熱温水器は、太陽の熱エネルギーを集熱器で直接お湯に変換し、貯湯タンクに蓄えるシステムです。

太陽光発電とは異なり、熱エネルギーを直接利用するため、エネルギー変換効率が非常に高いのが特徴です。

主な役割と特徴:

  • 主に給湯(お風呂、キッチン、洗面所など)に使用するお湯を供給
  • 電気やガスを使わずに太陽熱だけでお湯を沸かすことが可能
  • 貯湯タンクに温かいお湯を常時蓄えておけるため、必要な時にすぐに使用可能

メリット:

  • 給湯コストの劇的な削減(給湯費用の40%以上削減も可能)
  • 太陽光発電よりも高いエネルギー変換効率
  • 比較的低コストで導入可能
  • メンテナンスが比較的簡単
  • 災害時でも貯湯タンクのお湯を利用可能

デメリット:

  • 天候に左右されやすく、連続した曇天時は温度が上がりにくい
  • 設置スペースや屋根の耐荷重を考慮する必要がある
  • 冬季の凍結対策が必要な地域がある

賢い組み合わせが「エネルギー自給自足」を加速する5つの理由

太陽光発電と太陽熱温水器は、それぞれ異なる形でエネルギーを創り出すため、単独導入では得られない大きな相乗効果を生み出します。その理由を詳しく見ていきましょう。

1. 家庭エネルギー消費の大部分を太陽エネルギーでカバー

出所:資源エネルギー庁「令和3年度エネルギーに関する年次報告 (エネルギー白書2022)」より作成

一般的な家庭では、消費エネルギーの約30%を給湯が、約70%を電気が占めています。
この両方を太陽エネルギーで賄うことで、外部からのエネルギー購入量を大幅に削減できます。

太陽光発電システムだけでは給湯用の電気も賄う必要があり、システム容量を大きくする必要があります。
しかし、太陽熱温水器で給湯を担当することで、太陽光発電は他の電気機器に専念でき、より効率的なエネルギー利用が実現します。

2. 光熱費の二重削減効果

月々の光熱費は電気代とガス代(または灯油代)で構成されています。
太陽光発電で電気代を、太陽熱温水器で給湯コストを同時に削減することで、光熱費全体に対する削減効果が飛躍的に向上します。

例えば、4人家族の場合:

  • 太陽光発電のみ:月額電気代15,000円→7,000円(8,000円削減)
  • 太陽熱温水器のみ:月額ガス代8,000円→4,800円(3,200円削減)
  • 両方組み合わせ:月額光熱費23,000円→9,000円(11,200円削減)

このように、単独導入の効果を単純に足し合わせた以上の削減効果が期待できます。

3. 環境負荷の最小化とカーボンニュートラルへの貢献

電気と熱の両方を再生可能エネルギーで賄うことで、家庭からのCO2排出量を極限まで削減できます。
一般的な家庭のCO2排出量のうち、給湯と電気使用が大きな割合を占めるため、両方を太陽エネルギーで代替することの環境効果は絶大です。

年間CO2削減量の目安:

  • 太陽光発電(5kW):約2.5トン
  • 太陽熱温水器:約1.0トン
  • 合計:約3.5トンのCO2削減

これは、杉の木約400本が1年間に吸収するCO2量に相当します。

4. 災害時の総合的な安心感向上

 近年、台風や地震などの自然災害による停電が頻発しています。
このような緊急時において、電気とお湯の両方を確保できることは、生活の質を大きく左右します。

太陽光発電は停電時に非常用電源として電気を供給でき、携帯電話の充電や照明、情報収集に欠かせません。

一方、太陽熱給湯システム「ReTerra」は停電時でも貯湯タンクに貯まったお湯を利用できるため、手洗いや簡単な調理、身体を清潔に保つことが可能です。

災害時の「電気」と「お湯」の確保は、心理的な安心感も大きく向上させます。

5. 設備投資の効率化と長期的な経済メリット

太陽光発電と太陽熱温水器を同時に導入することで、足場の設置や電気工事などの共通コストを削減できます。
また、それぞれの補助金制度を活用することで、初期投資を抑えることも可能です。

長期的には、両システムの寿命(太陽光発電:約20~30年、太陽熱温水器:約15~20年)を通じて、光熱費削減効果が継続するため、投資回収後の経済メリットは非常に大きくなります。

エネルギー自給自足を実現する太陽熱給湯システム「ReTerra」

太陽熱給湯システム「ReTerra」は、太陽光発電との組み合わせにおいて、その真価を最大限に発揮するよう設計されています。

高効率な集熱システム

ReTerraの集熱器は、高性能な集熱板と特殊な強化ガラスにより、太陽光を効率的に熱エネルギーに変換します。、晴れた日には80℃近い高温のお湯を生成できるため、太陽光発電で創った貴重な電気を給湯以外の用途に集中させることができます。

集熱効率の高さは、曇りがちな日でも安定した給湯を実現し、エネルギー自給自足の安定性を高めます。

大容量貯湯タンクによる安定供給

200Lの大容量貯湯タンクにより、一日分の給湯需要を十分に満たすことができます。朝のシャワー、夜のお風呂、キッチンでの食器洗いなど、一日を通じて温かいお湯を安心して使用できます。

貯湯タンクの優れた保温性能により、夜間や早朝でも適温のお湯を供給でき、太陽光発電システムの夜間電力への依存を最小限に抑えます。

スマート保守「ReTerra LINK」でより安心

ReTerra LINKのイメージ図

IoT技術を活用した遠隔監視システム「ReTerra LINK」により、システムの稼働状況を24時間365日監視します。異常を早期に発見し、迅速に対応することで、エネルギー自給自足の安定性を保ちます。

フルカラーリモコンから、お湯の温度や使用量、システムの状態をリアルタイムで確認でき、太陽光発電の発電量と合わせて、総合的なエネルギー管理が可能です。

■ReTerra LINKについてはこちらから

導入を検討する際のポイント

屋根の条件と設置計画

太陽光発電と太陽熱温水器を両方設置する場合、屋根の面積、方角、勾配を総合的に検討する必要があります。南向きの屋根が理想的ですが、東西向きでも十分な効果が期待できます。

設置計画では、それぞれのシステムが最適な性能を発揮できるよう、専門家による詳細な検討が重要です。

補助金制度の活用

国の再生可能エネルギー導入促進補助金や、各自治体独自の補助金制度を活用することで、初期投資を大幅に軽減できます。太陽光発電と太陽熱温水器、それぞれに適用される補助金を組み合わせることで、より経済的な導入が可能です。

投資回収シミュレーション

光熱費削減効果、売電収入、補助金額を総合的に考慮した投資回収シミュレーションを行うことで、長期的な経済メリットを正確に把握できます。多くの場合、10〜15年で投資回収が可能で、その後は純粋な収益となります。

今後の展望と導入に向けて

ReTerraが目指す統合エネルギーシステム

太陽光発電と太陽熱温水器の組み合わせは、理論上非常に優れた効果が期待できます。
現在の太陽熱給湯システム「ReTerra」でも、太陽光発電システムと併設することで、それぞれの特性を活かした効率的なエネルギー利用が可能です。お客様のニーズに応じて、最適な導入プランをご提案いたします。

まとめ:太陽の恵みを最大限に活かす賢い選択

家の写真 理想的な住宅とは

太陽光発電と太陽熱温水器の組み合わせは、単に光熱費を削減するだけでなく、環境に配慮し、災害にも強い「エネルギー自給自足の家」を実現するための最も賢い選択です。

また、現在の光熱費高騰は一時的なものではなく、長期的な傾向として続くと予想されます。今こそ、太陽という無限のエネルギー源を活用し、持続可能で経済的な暮らしを実現する絶好の機会です。

その中でも、太陽熱給湯システム「ReTerra」は、その高い効率性と信頼性により、太陽光発電との組み合わせ効果を最大化し、エコで快適、そして安心な暮らしを強力にサポートします。

ご自宅のエネルギー環境を見直し、太陽の恵みを最大限に活かした持続可能な暮らしを始めてみませんか?
光熱費の削減効果、環境への貢献、災害時の安心感など、多くのメリットがあなたの生活を豊かにしてくれるはずです。

エネルギー自給自足の家づくりに関するご質問やご相談がございましたら、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが、あなたのご家庭に最適なシステム構成をご提案させていただきます。

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