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column お役立ちコラム

2025.10.17

【一生モノの節約術】固定費を見直す「仕組み化」の極意|全世代共通

節約の「コップの底の穴」を塞げ

毎日コンビニのコーヒーを我慢して、ランチは手作り弁当に切り替えて、週末の外食も控えている。それなのに、なぜかお金が貯まらない ―― そんな悩みを抱えていませんか?

実は、日々の細かい節約(変動費のカット)だけでは、貯蓄への道は遠いのです。なぜなら、あなたの家計という「コップの底」には、大きな穴が開いているから。その穴の正体こそが「固定費の無駄」です。

いくら上から水(収入)を注いでも、底に穴が開いていれば水は貯まりません。日々チリツモで節約するのは、コップに水を注ぐスピードを少し速くしているだけ。本当に貯蓄を増やしたいなら、まず「底の穴を塞ぐ」ことが先決です。

節約の黄金律、それは「仕組みを先に、努力は後に」。今回は、全世代に共通する、一生モノの節約術として、固定費の見直しと自動貯蓄の仕組み化について徹底解説します。

節約の最重要ポイント:三大固定費の見直し

固定費とは、毎月ほぼ一定額が自動的に引き落とされる支出のこと。

保険料、通信費、光熱費などがその代表格です。変動費と違って「今月は使わない」という選択ができないため、見過ごされがちですが、実はここにこそ最大の節約チャンスが潜んでいます。

なぜなら、固定費は一度見直せば、その効果が毎月自動的に続くから。月5,000円の削減なら年間6万円、10年で60万円の差になります。まさに「仕組み化」による節約の真骨頂です。

保険 : 過剰加入を疑う

保険は「万が一」に備える大切な仕組みですが、同時に最も過剰加入になりやすい固定費でもあります。

独身時代に勧められるまま加入した医療保険、子どもが生まれたときに追加した学資保険、住宅購入時の団体信用生命保険――ライフステージが変わっても、契約内容はそのままになっていませんか?

特に注意したいのは、子育てが終了した50代以上の世代。

子どもが独立すれば、高額な死亡保障は不要になります。また、会社員であれば健康保険の高額療養費制度があるため、医療保険の保障内容も見直しの余地があります。

見直しのポイント:

  • 現在のライフステージで本当に必要な保障額を計算する
  • 特約(がん特約、三大疾病特約など)が本当に必要か精査する
  • 複数の保険が重複していないか確認する
  • ファイナンシャルプランナー(FP)への無料相談を活用する

保険の見直しだけで、月1万円以上の削減ができるケースも珍しくありません。年間12万円、10年で120万円。

これは大きな「」です。

通信費&サブスク:契約を「棚卸し」する

スマートフォンの通信費は、固定費の中でも見直し効果が即座に現れる項目です。

大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、1台あたり月3,000円から5,000円の削減が可能。

家族4人なら月1万円以上、年間12万円以上の節約になります。

「乗り換えは面倒そう」「通信品質が心配」という声も聞かれますが、近年の格安SIMは大手キャリアの回線を使用しており、日常使いで不便を感じることはほとんどありません。

手続きもオンラインで完結し、番号もそのまま引き継げます。

さらに盲点になりやすいのが、サブスクリプションサービスです。

動画配信、音楽配信、雑誌の定期購読、オンラインストレージ――気づけば月額制サービスが10個以上、なんてことも。ひとつひとつは数百円でも、合計すれば月5,000円を超えていることも珍しくありません。

おすすめのアクション:

  • 年に一度「サブスク棚卸しの日」を決める(例:誕生日や年度初めなど)
  • 契約中の全サービスをリストアップし、使用頻度を確認
  • 3か月以上使っていないサービスは思い切って解約
  • 家族で共有できるプランに統合

通信費とサブスクの見直しで、月8,000円削減できれば年間約10万円。

小さな我慢ではなく、「使っていないものを整理する」だけで、これだけの効果が得られます。

電力・ガス:契約会社を見直す

2016年の電力自由化、2017年のガス自由化以降、私たちは自由に契約会社を選べるようになりました。

しかし実際には、賃貸契約時や新築購入時の初期設定のまま、何年も同じ会社を使い続けている人が大多数です。

電力・ガス会社は、使用量やライフスタイルに応じて、さまざまなプランを用意しています。

一人暮らしで日中は不在が多い人、在宅ワークで常に電気を使う人、大家族で使用量が多い人――それぞれに最適なプランは異なります。

比較サイトを使えば、現在の使用量を入力するだけで、最適な会社とプランを提案してくれます。

切り替え手続きもオンラインで完結し、工事も不要。切り替えによって電気が止まる心配もありません。

削減効果の目安:

  • 一人暮らし:月500円〜1,000円(年間6,000円〜1万2,000円)
  • ファミリー世帯:月1,500円〜3,000円(年間1万8,000円〜3万6,000円)

電力・ガスの見直しは、生活の質を一切下げることなく、年間数万円の節約が可能な「純粋な得」です。見直さない理由はありません。

努力いらずの「自動貯蓄」仕組み化の技術

固定費の見直しで「コップの底の穴」を塞いだら、次は確実に水を貯める仕組みを作りましょう。

ここで重要なのは、「意志の力に頼らない」こと。人間の意志は想像以上に弱いものです。

毎月「今月は余ったら貯金しよう」と思っていても、気づけば給料日前には残高ゼロ――これが現実です。

だからこそ、自動化の仕組みが必要なのです。

「先取り貯蓄」で給料日即、貯蓄を完了させる

貯蓄の鉄則は「余ったら貯める」ではなく、「先に貯めて、残りで生活する」です。これが「先取り貯蓄」の考え方。

給料日に、自動的に貯蓄用の口座へ一定額を振り替える設定をしておけば、貯蓄は給料日の瞬間に完了します。

多くの銀行では、給与振込口座から別の口座へ自動振替するサービスを提供しています。会社の財形貯蓄制度があれば、給与天引きでさらに確実です。

先取り貯蓄の設定ステップ:

  1. 生活費口座とは別に、貯蓄専用口座を開設する
  2. 毎月の貯蓄目標額を決める(収入の10〜20%が目安)
  3. 給料日翌日に自動振替されるよう銀行に設定
  4. 貯蓄用口座のキャッシュカードは家に保管し、日常的に使わない

この仕組みを作れば、残ったお金だけで生活する習慣が自然と身につきます。「今月は5万円残っている」ではなく、「今月使えるのは25万円」という意識に切り替わるのです。これがストレスなく貯蓄できる最大の秘訣です。

先取り貯蓄は、20代の若手社員から50代以上のベテラン層まで、すべての世代に有効な王道の手法です。収入が増えたときも、先取り額を増やすだけ。シンプルだからこそ、一生使えます。

支出管理を自動化する

「家計簿をつけなきゃ」と思いつつ、三日坊主で終わった経験はありませんか?

レシートを取っておいて、毎晩手書きで記録――これは現代人には負担が大きすぎます。

そこで活用したいのが、支払いのキャッシュレス化と家計簿アプリの連携です。

クレジットカードやスマホ決済(PayPay、楽天ペイなど)で支払えば、利用履歴が自動的にデータ化されます。

それを家計簿アプリと連携させれば、支出の記録が完全自動化されるのです。

自動化のメリット:

  • レシートを保管する必要がない
  • 手入力の手間とミスがゼロ
  • カテゴリ別の支出が自動で集計される
  • 月ごと、年ごとの支出推移がグラフで可視化される
  • 無駄遣いのパターンが一目でわかる

主要な家計簿アプリ(マネーフォワードME、Zaimなど)は、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、証券口座など、複数のサービスと連携できます。

資産全体を一元管理できるため、「今、自分はいくら持っているのか」が常に把握できます。

キャッシュレス決済を使うことで、ポイント還元というおまけもついてきます。

年間100万円の支出があれば、還元率1%でも1万円分のポイント。これも立派な節約効果です。

支出管理の自動化は、特に忙しい30代〜40代の子育て世代や、仕事に集中したい若手世代におすすめ。

時間も手間もかけず、家計の透明性を高められます。

仕組みが整えば、日々の節約は「楽しみ」に変わる

ここまで解説してきた「固定費の見直し」と「自動貯蓄の仕組み化」。

この2つを実行するだけで、年間数十万円の節約効果が期待できます。しかも、一度設定すれば、あとは何もしなくても自動的に節約が続くのです。

仕組みが整えば、日々の変動費の管理も不思議と楽になります。

なぜなら、「大きな穴」を塞いだという安心感があるから。コンビニコーヒーを買うかどうか、外食をするかどうかも、罪悪感ではなく「今月の予算内で楽しもう」というゲーム感覚に変わります。

節約は苦行ではありません。正しい順序で、正しい場所に手を入れれば、驚くほどラクに、そして確実に貯蓄は増えていきます。

まずは今日から、ひとつでも構いません。保険の証券を見直す、格安SIMを調べてみる、電力会社の比較サイトを開いてみる

――そこから始めましょう。コップの底の穴を塞ぐ、その最初の一歩を。

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次回予告:

来週は、将来の基盤を作る【20代の節約術】をご紹介します。若いうちから始めれば、複利の力で資産は雪だるま式に増えていきます。お楽しみに!

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