column お役立ちコラム
太陽は電気だけじゃない?熱という選択肢
「太陽のエネルギー」と聞いたとき、何を思い浮かべるでしょうか。屋根に並ぶ太陽光パネル、発電、電気。それらも、確かに太陽エネルギーの使い方のひとつです。でも、晴れた日に外へ出たときに感じる、あの温かさも、同じ太陽から届いています。今日は、その「もうひとつの太陽エネルギー」について考えてみたいと思います。
太陽から届いているのは「光」だけ?
太陽光発電の普及もあって、「太陽のエネルギー=電気をつくるもの」というイメージは、この十数年ですっかり定着しました。太陽電池が光を受けて電気を生み出す仕組みは、今や住宅の屋根でもよく見かける光景です。
ただ、太陽から地球に届いているエネルギーは、電気に変換できる「光」の性質だけではありません。太陽光には、ものを温める「熱」としての性質も含まれています。私たちは普段、その両方を同時に浴びているのです。
日なたが温かくなる。そこにもエネルギーがある
これは、特別な知識がなくても実感できることです。日なたに置いた車のボンネットや、洗濯物を乾かすベランダ。どちらも、太陽の光が当たることで温度が上がります。これは、太陽から届いた熱エネルギーが、ものに吸収されている状態です。
太陽光発電が「光を電気に変える」仕組みだとすれば、日なたの温かさは「光がそのまま熱になる」現象です。同じ太陽から届くエネルギーでも、姿を変えるプロセスがまったく違う。ここが、今日の話の出発点になります。
太陽光発電は「光→電気」、日なたの温かさは「光→熱」。同じ太陽から届くエネルギーでも、変化のしかたが違います。
太陽の「光」と「熱」、使い方はそれぞれ違う
太陽光発電は、太陽電池のパネルで光を電気に変換します。電気は汎用性が高く、照明や家電、給湯など、家中のさまざまな用途に使えるという強みがあります。
一方、太陽熱利用は、太陽の光を「電気に変換する」という工程を経ずに、そのまま熱として取り出し、給湯などに直接使う仕組みです。資源エネルギー庁によると、太陽熱利用システムは太陽光発電に比べてエネルギー効率が高く、給湯需要の多い建物に適しています。一方、太陽光発電は電気として広範な用途に使える分、より多様な建物に設置できるという特徴があります。
太陽光発電と太陽熱利用は、どちらが優れているというものではなく、「何にエネルギーを使いたいか」によって向き不向きが分かれます。電気として使い道を広げたいなら太陽光発電、給湯のエネルギーを直接補いたいなら太陽熱利用、というイメージです。
熱を「熱のまま」暮らしに使う
私たちが暮らしの中でよく使うエネルギーのひとつに「給湯」があります。お湯をつくるために必要なのは、突き詰めれば「熱」です。だとすれば、太陽から届く熱を、電気に変換する手間をかけずに、そのまま給湯へ活かすという考え方は、とても素直な発想だといえます。
その熱を、毎日のお湯へ。ReTerraという仕組み
マルヤス工業の太陽熱給湯システム「ReTerra(リテラ)」は、まさにこの「太陽 → 熱 → お湯」という流れをかたちにした製品です。屋根に設置した集熱器で太陽の熱を集め、200Lの貯湯タンクへ送り、給湯に必要なエネルギーの一部を補います。
太陽の熱をそのまま使うため、電気に変換する工程を経る太陽光発電とは、エネルギーの届き方そのものが異なります。ReTerraは、IoT「ReTerra LINK」による見守り機能も備え、日々の集熱状況を確認できるようになっています。天候によって集熱量は変わるため、既存の給湯設備と組み合わせて使う設計です。
屋根の集熱器で太陽の熱を集め、200Lの貯湯タンクへ。天候によって集熱量が変わるため、既存の給湯設備と組み合わせて使う設計です。
なお、なぜ今この太陽の熱に注目しているのかについては、前週のコラム「なぜ今、太陽熱給湯なのか?暮らしの『お湯』からエネルギーを考える」でも触れています。そもそも毎日の「お湯」とエネルギーについて考えてみたい方は、あわせてご覧ください。
太陽から届くものを、暮らしの中へ
太陽のエネルギーは、電気になることもあれば、熱のまま暮らしに届くこともあります。どちらが優れているという話ではなく、太陽から毎日届いているエネルギーには、いくつもの活かし方があるということです。
「太陽って、電気だけじゃないんだ」「そういえば日なたって温かいよね」――今日はそんな小さな気づきが残れば十分です。普段は意識しない「お湯」や「温かさ」に、ほんの少しだけ目を向けていただけたなら、この記事の役目は果たせたのだと思います。
マルヤス工業株式会社は、日経トレンディ2026年9月号にReTerraの広告を掲載しています。詳しくはこちらのお知らせをご覧ください。